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アルコールと脳 (その1)

私もアルコールは好きな方ですが・・・、 

アルコール摂取の話題は、脳の機能を改善・向上させようとする際には、考慮すべき要素ですので今回は深堀したいと思います。

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アルコールは、脳の物理的な構造、機能、そしてパフォーマンスに対し、即時的かつ長期的な影響を及ぼすことがわかっております。

過度な飲酒が脳に極めて有害であることは言うまでもありませんが、近年の研究では、適度な飲酒であっても、長期的に脳へ甚大な影響を及ぼし得ることが明らかになっています。

し脳の機能やパフォーマンスの向上を目指す上で、アルコール摂取の状況を考慮に入れることは、極めて現実的かつ重要なステップとなります。

例えば、

·         ニューロフィードバックでは、セッションの24時間前からセッション期間中にかけて、摂取を控えることが推奨されています。

·         経頭蓋磁気刺激療法(TMS)では、セッションの5日前から一連のセッション期間中にかけて、摂取を控えることが推奨されています。

·         電気けいれん療法(ECT)では、セッションの24時間前から一連のセッション期間中にかけて、摂取を控えることが推奨されています。

·         EMDRでは通常、セッション前およびセッション期間中、数日間にわたって摂取を控えることが推奨されています。

近年の研究から、適度な飲酒(女性は11杯まで、男性は2杯までと定義)であっても、脳の構造や機能に長期的に大きな影響を及ぼす可能性が示唆されています。

36,000人以上の成人を対象とした大規模な調査を含む近年の研究により、適度な飲酒であっても脳の構造的変化を招く恐れがあることが明らかになりました。

具体的には、1日の飲酒量が1杯から2杯へと増えることは、脳の容積減少と関連しており、その変化は脳が2歳分老化することに匹敵するものでした! このことは、たとえ少量の飲酒であっても、時間の経過とともに脳の構造に重大な変化をもたらし得ることを示しています。

オックスフォード大学とロンドン大学による別の研究では、550人の男女を対象に30年間にわたる追跡調査が行われました。この長期研究の結果、飲酒量が増えるほど、記憶を司る脳の部位である「海馬」の萎縮(変性)が顕著に認められることが明らかになりました。

特に多量飲酒者において最も深刻な影響が見られたものの、軽度から中程度の飲酒者であっても、脳の萎縮に起因する認知機能障害のリスクが高まることが示されています。

 さらに、高齢者を対象とした研究では、週あたりのアルコール摂取量が250グラムを超えると、脳の老化や認知機能低下の兆候である「大脳皮質の菲薄化(薄くなること)」や「白質の減少」が生じる可能性があることが指摘されています。

アルコール摂取量と脳への損傷との間にはこうした非線形な関係があることから、少量の飲酒であれば悪影響を受けない人がいる一方で、中程度の飲酒であってもリスクにさらされる人がいる可能性が示唆されています。

アルコールは本当に脳細胞を死滅させるのでしょうか?

アルコールは神経毒(中枢神経系や末梢神経系に損傷を与えたり、その機能を阻害したりする物質)です。 アルコールが直接的に脳細胞を「死滅」させるわけではありませんが、脳機能の低下や脳細胞への悪影響を招くような脳の損傷を引き起こす可能性があります。アルコールを摂取すると、神経細胞の末端である「樹状突起」が損傷を受け、その結果、神経細胞間の情報伝達に支障をきたすことがあります。

さらに、アルコールは神経細胞の構造を変化させたり、新しい細胞を生み出す脳の能力である「神経新生」を阻害したりすることもあります。

適度な飲酒はリスクが低いと見なされがちですが、近年の研究では、長期的には脳に重大な変化や認知機能の低下をもたらす可能性があることが指摘され、こうした見方に疑問が投げかけられています。

脳の健康に対する長期的な影響を考慮した上で、アルコールとの付き合い方について、十分な情報に基づいた判断を行うことが重要です。